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家づくりのこと
2016.05.01
家相と風水の違いって何?違いをわかりやすく解説します!
新築を建てる際、家相という言葉を聞く機会があるかもしれません。
家相とは方角を使用した占いのことで、中国の風水という占いが発祥と言われています。
実は、風水と家相は似ているようで意味はまったく違います。
今回は、これらの違いを成り立ちを交えてわかりやすく解説します。
□家相と風水のそれぞれの成り立ちを解説
風水と家相は起源が同じなので、よく同じ意味で使用されることが多いです。
しかし、これらの起源が同じでも意味や考え方はまったく異なります。
ここでは、以降の解説を理解しやすくなるようにそれぞれの成り立ちや考え方について解説します。
*風水の成り立ちや考え方
まずは、風水の成り立ちや考え方から解説します。
風水とは、北や南などの方角や地脈から物の配置を変えることで気の流れを制御し、吉凶を決定する思想のことです。
風水の発祥は古代の中国と言われており、都市や住宅、亡くなった人を埋葬するお墓を作る際に使用されてきました。
当時の都市や住宅など生者が暮らす空間のことを陽宅と言い、墓地など死者が暮らす空間を陰宅と言います。
風水の起源は古代の中国からある仙道五術という考え方にあるとされています。
仙道五術とは、人間が幸福になるために必要な分野を5つに分けたものの宗匠のことです。
仙道五術では「山」、「医」、「命」、「卜(ぼく)」「相」の5つに分類しました。
風水の起源は仙道五術の5つの要素のうち、卜と相の考え方を合体したものと言われています。
「卜」とは占いを意味しており、吉凶の判断から左右どちらに曲がるかなどの日常的な判断まで幅広く使われている分野です。
「相」とは、個人や周りの環境にある表面上の部分を重要視したものです。
「相」では表面上や部分から物事の真理を見抜くとされてきました。
その後、羅針盤を使用して方位から吉凶を判断する方位学の考え方を取り入れたものが現在の風水となっています。
風水にはたくさんの系列が存在し、その中でも人の住む家を重要視したものが陽宅風水です。
陽宅風水とは生きている人が幸福に暮らすために建物の運勢を判断します。
運勢を見る際は、間取りや周辺の環境に加え、家族構成や生年月日も利用してきました。
そのため、同じような間取りの家でも吉凶の結果が世帯ごとに変化します。
*家相の成り立ちや考え方
次に、家相の成り立ちや考え方について解説します。
家相の起源は奈良時代に上記で解説した風水が中国から伝来したことが始まりでした。
その後、日本独自の思想である神仏思想や陰陽道の影響を強く受けて発展したものが現在の家相です。
神仏思想とは日本由来の神道と海外の仏教思想を混ぜ合わせて構成された宗教のことです。
神仏思想は昔から多く存在する神様は仏や菩薩の化身であるという考え方があります。
この思想の影響から、家相では建物の中心点は神様とつながる場所とされてきました。
そのため、家相を考える際は住宅の中心が非常に重要な要素となっています。
また、陰陽道から大きく影響した結果として、家相では鬼門を強く避けるように考えます。
このように考えるようになったのは鬼門の扱いと陰陽道の特徴にあります。
鬼門とは鬼が侵入する方角のことで、昔から疫病や災害など悪いものが流行する方向とされてきました。
陰陽道はすべての物事を悪いものを意味する「陰」と、良いものを意味する「陽」の2つに分類する考え方です。
家相では、陰陽道を取り入れたことで、家具や部屋の間取りを運気の良いものと悪いもので区別しました。
鬼門は、陰陽道の考え方では特に縁起の悪いものに該当するため、今でも積極的に避ける傾向があります。
□家相と風水の違いとは?
先程は、風水と家相の成り立ちと考え方について解説しました。
ここでは、上記の内容を踏まえた上でこれらの違いを解説したいと思います。
風水と家相における違いとして挙げられるのが、吉凶を判断する要素の違いです。
風水と家相では吉凶を判断する際に東西南北などの方位や土地の状態など判断する上で同じ要素を使用します。
しかし、風水では上記で解説したようにこれらの要素に加えて家族の情報も必要でした。
そのため、世帯ごとに吉凶の結果が変化する特徴があります。
一方、家相では方位や間取りなど物事によって吉凶が決まっているため、誰が暮らしても吉凶の結果は変わりません。
もう1つの違いとして、吉凶の捉え方の違いがあります。
風水では、暮らしを良くしようという目的から、より良い場所を探すように発展してきました。
しかし、家相では鬼門のように悪いものをできるだけ避けるように考えてきました。
このように考える理由は、暮らしが悪くなる原因を排除することで平穏な暮らしができるからと言われています。
□まとめ
今回は風水と家相の違いについて解説しました。
風水では吉となる場所を探すのに対して、家相では凶となる場所を避けるといった違いがあります。
また、吉凶を判断する際に利用する要素も違うため、これらは区別されて考えられます。
ぜひ、この記事の内容を新築を立てる際の参考にしてみてください。
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